「オレを怒らせた罰だ」これからの出来事は、まさしく、クラッシャー上司からそのように宣告されたようなものだった。
なんと私に突然の異動が告げられたのだ。
それも今までとは、全く畑違いの部署。そこはブラック企業で墓場と言われるような部署だった。要するに私は墓場へと左遷された。そして、その決定は覆すことができないというものだった。
私はついにやられたと思った。クラッシャー上司は、機会を狙っており、私を精神的、肉体的に追い込むことで私を左遷させる理由と機会を伺っていたのだ。
クラッシャー上司の方が何枚も上手だった。私は束の間の勝利に喜び、これからは私たちの手によってブラック企業をホワイトな企業に変えて行くことが出来る・・・私は思い上がり慢心していた。そんな傲慢な私の思惑とおろかな夢は、ついには閉ざされることとなった。
営業部に戻れる確立はほぼゼロ。私は会社の隅に追いやられ、一人黙々と作業をするしかなくなる。
これからのことを思うとついに私は耐えることが出来なくなった。そしてそこまですることの価値があるのか・・・そう考えた時に、ぷつんと糸が切れた。
そう、私はそのとき、退職願を突き出していた。
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