【ブラック企業体験談】報告をする事で部下に責任を押し付ける「ぺっぺ」の存在

私が転職したブラック企業の社畜社員「ぺっぺ」は指示出しが非常に曖昧だった。いや、曖昧ばかりではなく、何を言っているのかまったくわからず、聞き返しても嫌な顔をするばかりで、答えず、「さっきいったでしょ?」が口癖で、それ以上何も教えてはくれなかった。

 

会社で開く営業が担当するクライアントを呼んでのイベントの際、会場の準備をする事になるのだが、「ぺっぺ」は文字通りぺっぺと指示を出し、それが何を意味しているのかもわからず、去っていく。

 

しばらくすると「ぺっぺ」が戻ってきて、「あれ、やった?」と訊かれ、「あれってなんですか?」と訊くと「さっきいたでしょ?」と露骨に嫌な顔をされ、一気に険悪なムードになる・・・というのが通例だった。

 

また辛うじて聞きとることが出来て、例えばそれが「○○をここにもってきて」という類いの指示だったとして、「それはどこにあるのかわからないので、教えてほしい」というと、「わからない」と答える。

 

要するに「ぺっぺ」は自分がやりたくない仕事や、自分がわからない仕事を部下にそのまま投げ、責任を押し付けようとしていた。以前も書いた通り、私が転職したブラック企業では、誰かに報告すれば、それが報告を受けたものの責任に転化する。

 

つまりここでは頼まれた人に最終的に責任が転嫁される。それは部下でも上司でも社歴など全く関係ない。最後にきいたものが責任を取る形になる。

 

だから転職者などの新入社員は非常に酷で、最終的に新入社員にしわ寄せが来る。そして「ぺっぺ」はそれを先陣をきって行っていた。自分が責任を持ちたくない案件については、即座に下のものに報告し責任をなすり付ける。何か問題が起きた時など、こういう場合普通は上の上司に相談や連絡、報告をするのが一般的なのだが、私が転職したブラック企業では、特に「ぺっぺ」に限っては、下のものになすり付ける傾向があった。上司はその立場を利用して下のものに責任をなすり付けるという、意味不明な出来事がたびたびおこっていた。

 

もしかしたら「ぺっぺ」は、わざと相手がわからないようにごにょごにょと指示を出し、事が起きた時の対策をとっていたのかも知れないとさえ疑ってしまう。ごにょごにょと言っておけば、それが相手に何を意味しているのか伝わなければ、何か「ぺっぺ」の周りで問題が起きたとしても責任をなすりつけることができる。

 

そう疑わずにはいられない。

 

つづきはこちらから【ブラック企業体験談】私が転職したブラック企業では恐ろしい事に過酷な労働環境に耐えきれず全社員が退職した時期があった。

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