私の転職したブラック企業では、クラッシャー上司が2人いる事は前に述べた通りだ。奇しくも、私はその二人のクラッシャー上司と密に関わる事になる。
それでは、なぜ、私がブラック企業のクラッシャー上司一人ならずとも二人と密に関わる事になったか・・・まず、クラッシャー上司の一人、パワハラおじさんと私の関係のことから話していこうと思う。クラッシャー上司パワハラおじさんと私の関係は以前から話している通り、私の直接の上司である諏訪との関係から始まる。
私がブラック企業に入社した時点で私の直接の上司である諏訪は、退職する事が決まっており、諏訪のクライアントを一体誰が引き継ぐのかが問題になった。
何故なら、諏訪のクライアントの中には、クラッシャー上司であるパワハラおじさんの元々のクライアントも含まれているためだ。それでは何故パワハラおじさんの元々のクライアントが含まれていると問題になるのかと言えば、それは、パワハラおじさんは会社に秘密にしておきたい隠し事があったことによる。
簡単に言えば「不正」に手を染めていた。そしてその「不正」が会社にバレルと、クラッシャー上司パワハラおじさんの立場が危うくなるからだ。
クラッシャー上司であるパワハラおじさんは、先に述べた通り、この時点で増山の計画により本社の片隅に左遷させられており、さらにこの事実が発覚したのなら強制解雇になりかねなず、だからこそ、会社にバレる事なくやり過ごしたかった。
もちろん会社としては、パワハラおじさんが問題のある上司である事は認めていた。殴る蹴るなどの暴力はおろか、言葉の暴力、パワーハラスメントによる部下への叱責など、人格におおいに難ありということも増山の一件により会社には公になっていた。
しかし会社としてもパワハラおじさんを失うことは非常に痛手を負う。いかんせん、仕事が出来る。事実、大手企業との仕入れ交渉に関する取り決めなどは全てパワハラおじさんを通して行われていた。大手数社との取引は私が転職したブラック企業では経営の根幹に関わる大事な仕事のひとつであった。そして、それを私が転職したブラック企業に有利に交渉を進める事の出来る人間はパワハラおじさんをのぞいて誰もいなかった。
だから、如何に殴る蹴る等の暴力や執拗に責め立てる言葉の暴力で部下を退職に追い込むような人格的に問題のある上司だとしても、対外的にはおおいに存在感を発揮しているため、パワハラおじさん抜きでは会社の経営も苦しくなる。
会社としても、扱いに困っていたと言ったらそれまでだが、もし不正がバレてしまったら、その時点で会社としても進退に対する処遇を考えざるを得なくなる。つまりは解雇を促進させる決定打となる。それをパワハラおじさんも十分把握しており、だからといって会社での存在感も示しており会社側もそうやすやすと解雇する事が出来ない。だからこそ、この問題を非常にややこしくしていた。
そのパワハラおじさんの秘密を次に握るべき人物は誰か・・・そこで目をつけられたのが私だった。
つづきはこちらから【ブラック企業体験談】私が転職したブラック企業で2人のクラッシャー上司と私が密に関わる事になった経緯(その2)
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