企業の声が消費者に届きにくくなっている世の中。

明らかに10年前と違うことがあって、それは企業の声が消費者に届きにくくなっていることなのではないかと思う。

 

昔なら消費者に届いた言葉は今はもう、消費者に届きにくくなっている。なぜなら、そこに嘘があることを消費者が気づいてしまったからだ。語弊を恐れずに言えばだけれども。

 

消費者を取り巻く環境も変わった。インターネットの普及により、消費者は商品を購入する前に、使用者の感想、いわゆる口コミをみて、その商品の実情を納得するまで調べることが出来る。企業が言っていることはウソなのか、それとも本当なのか・・・効果はあるのか、効果はないのか・・・・実際に使用してみた消費者の声がインターネットという仮想空間を通じて至る所に散りばめられている。

 

嘘がつけない世の中になったと思う。

 

では、そんな時代にどのようにぼくたちは立ち向かっていけば良いのか。まず第一に言えることは誠実に商売をするということ。ウソをつかないということ。

 

第二に、大きなマスを狙うのではなく小さなニッチを狙うということ。一部の消費者のインサイトをえぐるようなものを提供するということ。一部の消費者にとって魅力的な商品にするということ。

 

そして第三に、恐れないこと。消費者の目ばかりを気にしていたら何も始まらない。消費者の意見を汲み取ることも大事だが、振り回されてはならない。それを見極める目を鍛えなければならない。

 

そして最後に、以上の大前提として「今までのやり方を捨てなければならない」ということ。市場を取り巻く環境が変わったのにも関わらず、同じ方法で戦いを挑んでいる企業が多すぎる。

 

例えるならば、相手が拳銃を持っていると言うのに、ナイフで応戦しているようなものだ。そんなもの勝てるはずはない。環境が変わっているのにも関わらず肉弾戦で応戦しても仕方がない。

 

今の世の中はある意味フェアーだと思う。大きなものの存在や価値が崩れていってしまっているのだから、ある意味チャンスだと思う。この現状をどうとらえ活かしていくのかはあなた次第だと言える。