【ブラック企業体験談】ブラック企業では業務上のやりとりはFacebookでおこなっていた。

ブラック企業での最初の仕事、それはFacebookに登録することだった。今考えてみても、公私で使用し、さらにセキュリティの甘いFacebook上で業務上重大な業務命令や、機密情報の取扱いなど会社組織として外部に流出すると致命的な情報のやり取りを行っていること自体おかしなことだと思う。もちろんその中には、それぞれのクライアントに関する重大な機密情報も含まれており、何か問題が起きれば、そして情報が少しでも漏れることがあればクライアントにも多大なる迷惑をかけることになる。

 

しかし、私たちが転職したブラック企業ではそんなことはおかまいなし。バンバン、Facebook上で業務上重大な案件のやりとりをしていた。

 

後に詳しく述べることとするが、それも24時間、朝昼晩、時間関係なくバンバンやり取りをすることとなる。文字通り安心して眠る暇なんてない。私が転職したブラック企業では、心休まることなく365日、24時間私用の携帯電話を気にし続けなくてはならない。

 

スマートフォンのFacebookメッセンジャーのアプリを使うことで、社用ではなく私用のスマートフォンに朝方でも深夜でも関係なく、常時24時間メールが飛んでくるあの恐怖は、ブラック企業を退職した今でもトラウマとなり脳裏にしっかりと刻まれてしまっている。

 

何はともあれ、私たちはFacebookに新しくアカウントを開設した。それを人事担当者の村田に内線で報告すると、「アカウントを開設したら、オレ宛に友達申請するように。その後のことはフェイスブック上のメールで送る」と指示を受けた。

 

私とKは電話を切ると村田のFacebookのアカウントを探すことにした。村田のフルネームと私たちが所属するブラック企業の会社名を入れるとあっさりとそれはみつかった。なぜなら、村田の写真がプロフィール写真に使われていたからだ。

 

さらに私とKはその写真を見た時お互いに同じ感想を抱いたと思う。気持ち悪いと・・・。

 

なぜなら斜め上からの気持ち悪い角度から自撮りで写真がとられており、いかにも・・・な、キメ顔で写真が撮影されていたからだ。おそらく何度も角度を変えて写真を撮ったに違いない。それは一度や二度ではない。この完成度からして、おそらく軽く2桁はいっていることだろう。何度も何度も撮り直したのであろう。しかもバックは少しオシャレなカフェ。

 

今思えば、笑い話になるのだが、その時の私たちにはまだそんな余裕はなく、お互いに同じことを思ってはいたものの受け流し、その件に関しては感知しないでいた。

 

 

つづきはこちらから【ブラック企業体験談】私が転職したブラック企業ではワンクリックで済むFacebookの会社グループに入れてもらうだけなのに3日もかかった。

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