ブラック企業の大きな特徴は3つあると前回も述べさせて頂いた。
ブラック企業の大きな特徴3つのまとめ。
1、経営者・上層部に起因する問題
2、組織の欠陥
3、給与・待遇の問題
今回も「3、給与・待遇の問題」について私の実体験をまじえお話ししていこうと思う。ひとまずおさらいで、給与・待遇の問題点はその中で細分化すると・・・
3、給与・待遇の問題
・激務で長時間労働・過重な責任
・人事考課制度や給与システムの意図的な運用
・薄給の上に経費が自腹。
・ノルマ未達成の苛烈なペナルティ
・心身の健康を害するほどの身体的・精神的ストレス
・スキルアップとキャリアアップは皆無
・資格取得のノルマ化
・忌引制度の有名無実化
以上の8つにふりわけることができる。
結論から言うとどんなに頑張ろうと、その末路は退職しか用意されていない。
ブラック企業ではスキルアップやキャリアアップは当然のことながら考えられない。身につくのは意味の分からない精神的な根性論だけ。他の仕事で通用する汎用性のある技術は身につかない。何故なら社内に、技術のある人間がいないのだから。
ブラック企業では長くても数年という勤続年数の人が大多数を占めるためノウハウや技術を蓄積することが出来ない。また会社にそのような技術やノウハウを蓄積するシステムが用意されていない。
ゆえに人材の流出と同時にノウハウや技術、はたまたお客様も流出することになってしまう。
それが永遠に繰り返され、ブラック企業はその独自の文化を築いていく。つまり、慢性的な人材不足と、内容に対して見合わない量の仕事量とそれらに付随する兼任業務。しかも専門ではないので浅はかなスキルや技術しか身につけることは出来ない。
言うなれば広く浅くだ。スペシャリストではなくゼネラリスト。しかも汎用性のないゼネラリストが生まれる。
しかし、数ヶ月でやめると経歴に傷が付き、少なくとも日本社会ではなかなか転職がしずらい状況が生まれてしまう。私はこれだけ社会的にブラック企業が問題となっておきながら、この辺のギャップは非常におかしいと思っている。
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