私が転職したブラック企業では意味の分からない昇格が行われていたということは前の記事で書いた通りだが、松堀の一件以外にも不可解な人事は行われていた。
それは営業二部の部長の事だ。営業二部はKが後に所属する部署になるが、K曰くこの二部の部長は全く使い物にならない部長だったと言う。どんなところで使い物にならないのかというと、まずマネジメントが全く出来ない。
私が転職したブラック企業ではマネジメントが出来る人間が皆無だと言う事は以前も話した通りだが、この二部の部長に至っては本当にマネジメントの「マ」の字も全く出来ず、部下を指導する事など夢のまた夢、逆に部下から指導されていた。
年齢は40前後だったと記憶しているが、本当に使えず、何度同じ事を話しても、まったく行動にうつさない。自分の事でいっぱいいっぱいなんだかよくわからないが、報告した事をよく忘れる。対策と証拠を残す為に何度もメールを入れておくも返事もせず、放置。また電話にも出ない。全く何処で何をしているのか意味不明の部長だったという。
ちなみに以前話した、Kがトラブルを起こした時に、クライアントと映画を観に行ったのがこの営業二部の部長だ。こんな部長でありながらスピード出世。入社して4年たらずで部長になったという。仕事もできないのになぜ4年で部長に・・・という話は愚問で、実は創業者一族の息子だった。だから仕事ができようが出来まいがスピード出世が可能と言う訳だ。
だが、部長とは名ばかりで、部下を指導や管理するのではなく部下から指導、管理されるという意味の分からない状態だった。
営業二部の部長はクライアントとただ話をするだけが仕事だと思っているようで、Kが同行をした際、一時間ほどくっちゃべって何も営業活動に繋がる事をせずかえってきたという。またクレームの際は、ただ、頭をたれるだけで謝りもせずただ突っ立っているだけだったという。
また、Kが高崎から引き継いだクライアントで長い付き合いのあるクライアントで、高崎の失態により取引停止に陥った時も取引を続けて頂く為に掛け合うのではなく、ただ、それなら仕方ないですねと言った調子で取引停止も当然のように対応していたようだった。
個々で話した事はほんの一部の話で、その他にも五万とあり上司として部長として、全く使い物ににならないとKは言っていた。この営業二部の部長を説明する上で、単なるボンボンという言い方が一番しっくり来ると思う。
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