私が転職したブラック企業で仕事を円滑に進められない理由のひとつに、ちょっとしたことでも話した事は次の日には全社員に伝わるということがあった。だから、例えば仕事をする上で大事な「根回し」が一切出来ない。
「あなただから信用して話しますが・・・」「あなただから信用して相談させて頂きますが・・・」ということは一切通用しない。信用して相談した事でさえ、その上の上司はもちろん社長にまですぐに伝わる。
そして上司から「オレはお前が、○○ということを言っていたということを知っているんだぞ」という風な調子で話をされる。それは言葉にしてそのまま伝えられたり、あからさまにそう言う態度を取られたりする。
私が転職したブラック企業ではそれを「風通しのよさ」という意味合いで表現していたが、本来持つべき意味の「風通しのよさ」とは、秘密の情報が誰でも彼でも伝わる事を意味するのではない。仕事を円滑に進める為に必要となるものだ。
しかし、私が転職したブラック企業では、「風通しの良さ」の意味合いをはき違えており、本来、仕事を円滑に進める為にある「風通しの良さ」が仕事をやりづらくする為のものとなってしまっていた。
これは基本的に誰に話しても同じだった。情報をまわされないということで、唯一信頼をおくことができたのは、同期入社であるKと増山、それに大須くらいだった。それ以外の人間に話をすると、「誰々が何何と言っていた」という情報がすぐにまわる。一切の根回しができないので会議なども非常にやりづらい。
何故こんなことが起きてしまうのかというと、情報を誰かに伝えれば、その責任は伝えたものへと転化されるというブラック企業ならではの妙なルールがあったことによる。
だから、例えば自分が背負いたくない事に関しては上へ報告すれば、それだけで上の責任へと転化される。しかもそれが、評価の対象となるのだから、みんな何でもかんでも上へと情報をあげたがり、なんでもかんでも情報を吸い上げ上にあげる。
にもかかわらず、部長以下管理職は自分たちの都合のいいように情報を操作し上に報告しており、自分たちの秘密は都合良く守っていたという事実があった。それはある事件により発覚するのだがその事件については後に述べていこうと思う。
つづきはこちらから【ブラック企業体験談】クライアントや社内関係者からの、なり止まない電話により一駅移動するのに1時間かかるブラック企業の恐ろしき実態。
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私の恋人に話した内容が、会社に筒抜けだった。
そうならば、非常に不愉快ですね。
すぐに会社を辞めればよかったです私。