【ブラック企業体験談】恐ろしすぎるブラック企業の経費削減の実態。つまり、それはノースタッドレス、ノー自動車保険。

私が転職したブラック企業では思わぬところで経費削減の対象になり、今思えばぞっとするほど恐ろしい事実がたくさんあった。例えばこれはかわいいものだが、社用車を多用するのにもかかわらず、経費削減のためカーナビは車の中に設置されていない。年次成長率120%をうたって起きながらなぜか、カーナビを買う余裕がないのだ。

 

さらにびっくりすることに、社用車は自動車保険にさえ入っていなかった。車をもっている人間ならこれが意味することの恐ろしさがわかると思う。

 

例えば、これは簡単にいえば、事故を起こすなということだ。事故を起こしたらアウト。もしも不慮の事故を起こしてしまった場合、一生を台無しにする可能性がある。不慮の事故などで支払うことなど到底出来ない額を請求されたら、それはもう地獄のような日々が待っている。さらに恐ろしいことに、会社は損害については補償してくれないという恐ろしい実態。つまり車の運転中、不慮の事故を起こした場合、会社は一切感知しないということだ。

 

どんなに気をつけて運転していても、不慮の事故は誰にでも起きうる。仕事で車を常用しているのならなおさらのことだ。それなのに自動車保険に入っていないとはいったいどういうことか。

 

実際私の直属の上司である諏訪が雨の日の運転中、車を駐車する時に相手方の車に社用車をぶつけてしまったことがあった。ただのすこしだけバンパーが壊れただけだったのだが、相手から請求された額は数十万円。諏訪はそれを自己負担していた。それがもし自分のみに降り掛かったとしたら・・・考えるだけでぞっとする。

 

さらに、一般的に冬場はスタッドレスタイヤに履き替えるのが常識だ。しかし、私が転職したブラック企業ではスタッドレスタイヤさえ用意されていなかった。週末にしか車を運転することのない、一般的な家庭でさえ、冬になれば冬用タイヤであるスタッドレスタイヤに、履き替えるのになぜ、スタッドレスタイヤに、履き替えないのかと質問したところ、うちの会社にはそんな余裕はないとの返答。年次成長率120%なのになぜ余裕がないのか・・・とおもってしまうところだが、何度も言うようにこれには、ブラック企業の数字のからくりがある。このことは後々わかることになるが卸売業ならではの数字のからくりがそこにはあった。さらに担当者の言葉を加えると、1年間に数日しか降らない雪の為に、スタッドレスタイヤに履き替えることほどばかばかしいことはないとのことだった。

 

これにはさすがに返す言葉に困った。余裕がないで済む問題ではないと思う。ましてや、数日しか降らない雪のために・・・でなんてもってのほかだ。なぜなら社員の命がかかっているのだ。社員の夢を叶える会社であるのなら、社員を大事にする会社であるのなら、まっさきに冬場はスタッドレスタイヤに、履き替えるのが常識だと思う。

 

代わりと言っては何だがタイヤチェーンの用意はある。ただそのタイヤチェーンでさえ数個しかなく台数分の用意はされていなかった。さらに非常に面白いことに誰もチェーンの付け方を知っているものはいなかった。

 

ブラック企業・・・冷静になって考えてみればわかるのだが、こうしたことが積み重なり、だからこそブラック企業がブラックたる所以なのだと今ならいえる。

 

つづきはこちらから【ブラック企業体験談】ブラック企業では、クラッシャー上司によって決められた、内勤日という営業が外出できない意味不明な日があった。

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