ブラック企業入社2日目。私は会社に来て驚愕した。なんと、昨日まであった私のデスクがそっくりそのままなくなっていたのだ。「昨日まであった」といったが、私はその「昨日」が入社初日だったため、実質的に1日で私のデスクが消滅したことになる。
これはいったいどういうことなのか・・・周りを見渡してみる。どうやらKのデスクは無事のようだ。
私は入社2日目にして居場所をなくしてしまっていた。だが、こうしているだけでは何も始まらない。このままでは何をすることも出来ないので私は昨日まで確かにあったはずの私のデスク周辺の社員たちにその理由を問うことにした。
しかし、みな一様ににわからないという。その顔はまるでそもそもそんなところにデスクなんて存在しなかったかのような表情をしていた。デスク周辺の社員にさえわからないとはいったいどういうことなのか・・・。私は幻を見ていたのか・・・。
しばらくするとKが出勤してきた。会社につくなりKはその異変に気づき私に目で訴えかけてきた。私は首を横にふり「何がおきたかわからない」と言葉なしにKに伝えた。
するとKはとりあえずと、気まずそうに自分の席に腰をおろしパソコンの電源を入れた。
「そう言えば私の席にはパソコンさえなかったな・・・」そう思うとデスクがなくなったところで別に何も変わらないではないかと物事を前向きに考えられるようになった。
しかし、やはりデスクがないと言うのはとても寂しいものである。会社の中で自分のデスクがないと言うのはもちろん初めての経験だった。恐らく、どんな会社であろうと、よっぽどのことがない限り、デスク、パソコン、電話この3つは最低限用意されているものだろう。そもそも、その3つがなければ仕事にならないのだから・・・。
私は、途方に暮れた。入社2日目にして干されてしまったのだろうか。もしかして昨日の入社の際に私が村田に対して的を得た質問をすることができなかったのがいけなかったのか、それとも何か社員の気に障るようなことをしたのだろうか・・・考えだせばきりがない。答えのない問いを延々と頭の中で巡らせ続けた。
しばらくすると始業時間になり、朝礼が始まった。場所を移動しての朝礼。私はとりあえず荷物を昨日確かにあったデスク近くに置き朝礼に参加する為、部屋を後にした。
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