私がブラック企業に転職してしばらくすると、新たなる転職者が3人ほどブラック企業に入社した。私が転職したブラック企業も一般的なブラック企業によくみられるように、他業界からの転職者を積極採用していた。
ブラック企業特有の回転率の高さにより続々と退職者があらわれるため、そうでもしないと人を集めることが出来ないのだ。表向きには、様々なバックグラウンドを持った転職者を募ることにより、他業界からの考えを積極的に取り入れ柔軟性のある会社にしていくということだったが、それは真実ではない。事実ではあるが、それは真実ではない。
実際は同じ業界だけでまわしていたら人が集まることがないから、募集をかけ他業界からも転職者を募ることでしか社員を集めることが出来ないのだ。
一般的なブラック企業の特徴と言えば、時間外労働(サービス残業)を強いられ、労働力の使い捨て(特に若年層の労働力)を目的として雇用する会社のことをさすのだと思うが、実際はそれは表面的なもので根はもっと深い。
それは私が過去書いたブラック企業体験記を読んでもらえればよくわかると思うし、またこれから更にできるだけ具体的に詳細について書いていくつもりなので、それを読んでもらえればよくわかると思う。
話を戻すと、私が転職してからしばらくして3人の転職者がブラック企業の営業部に転職してきた(他部署を含めると転職者の数は爆発的に増える。ここで言っているのはあくまで営業部内での話)。
1人は同業界からの転職者、そして一人はインターネット関連の会社からの転職者であり、最後の3人目は文房具メーカーからの転職者だった。
年齢も様々で20代が二人、30代が一人といった形だ。
そのうちの一人、文房具メーカーからの転職者である上原は転職してすぐにブラック企業ダッタことに気がつき、これはやばいと思ったらしく私たちの話に乗り無事改革派に加わることになったのだが、ブラック企業の体質や、法令を無視した労働環境などがあまりにも過酷だった為、体調を崩し一週間ほど休んだ後、結局は一ヶ月半で去っていってしまった。
ちなみにこの後インターネット関連の会社からの転職者佐々木もすぐに退職を余儀無くされることとなった。たった二ヶ月あまりで転職者のほとんどが退職するという、つまりはその数字が私が転職したブラック企業での生存率を如実に現している。
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